【かごしま特産品研究所@かご市】レポート⑪海外でも愛される鹿児島の特産品~6/28は貿易の日

レポート⑪海外でも愛される鹿児島の特産品~6/28は貿易の日〜
インバウンド客がなかったコロナ禍も、
鹿児島の味は継続して輸出され、縁をつないでいました

かごしま特産品研究所では、6月28日の貿易の日に合わせ、鹿児島の特産品のうち、地元鹿児島や県外のみならず、海外へも輸出されている商品について事例調査を行いました。

※貿易の日:1859年、江戸幕府が横濱・長崎・函館の3港でアメリカなど5か国と自由貿易を始めた事に由来。

鹿児島の特産品が現地の方々や在住の日本の方々に利用されていること、現地で定着するために工夫する事業者の取り組み事例がわかりました。

コロナ禍3年目、インバウンド再開や夏休みの海外旅行が話題となる昨今ですが、コロナ禍においても継続して輸出され、鹿児島の味を伝えていた鹿児島の特産品をレポートします。

===トピックス===========================
1:ミルク香がヨーロッパで好まれる「種子島茶」
2:現地食文化に合わせた提案で「麦みそ」が海外へ
3:その他、海外でも販売される鹿児島特産品
 ●即売会がきっかけで「のり佃煮」が台湾へ
 ●アメリカの日系スーパーで「田舎みそ」

1:ミルク香がヨーロッパで好まれる種子島茶

種子島松寿園『希少種子島茶 松寿』
(西之表市古田1101、代表:松下栄一さん)

ドイツ・フランスで愛される種子島茶

温暖な気候を生かした「日本一早い新茶の里」として知られる種子島でお茶づくりを行う種子島松寿園さんのお茶は、ドイツやフランスなどヨーロッパで販売されています。

それは代表銘柄であり品種登録もされている『松寿(しょうじゅ)』。商社を通じて業務用大袋で出荷した茶葉が現地でパッケージに詰められ、「Sunday Natural」や「PALAIS DES THES」などの店舗・ネットショップで販売されています。

選ばれる理由は「独特の香り」に有り!

数ある日本茶の中から選ばれている理由を松下代表に伺うと「バイヤーさんたちからは、『松寿はミルク香(バニラ香・果実香)がする』など香りを高く評価いただいている」とのこと。

日本茶としてパリでも高評価

Japanese TEA Selection PARIS 2021-2022では、煎茶普通蒸し部門で銅賞も受賞した『松寿』は、その高い品質と独特の香りで海を越えて楽しまれています。

商品名に「松寿・種子島・松下san」も

その「松寿=SHOJU」の名は、地名・種子島とともに
Sunday Naturalでの取り扱いでは
 ■HASHIRI SHINCHA TANEGASHIMA SHOJU
PALAIS DES THESでの取り扱いでは
 ■MATSUSHITA-SAN’S SHOJU OF TANEGASHIMA ISLAND
と商品名にしっかりとうたわれています。


2:現地食文化に合わせた提案で麦みそが海外へ

㈲はつゆき屋『鹿児島の麦みそ』
(日置市伊集院町下谷口2155 専務取締役:窪田雄治さん)

アメリカ・香港・台湾・フランスで愛される麦みそ

少子化や核家族化に対応して平成28年に開発した少量タイプ「鹿児島の麦みそ(カップ入)」を海外向け商談会で紹介、すぐに香港の会社から連絡があり輸出が始まりました。今では台湾、アメリカ、フランスなど輸出先は拡大しています。

なぜはつゆき屋の麦みそが海外で選ばれるのか?

①麹が多く甘くおいしい(やさしい味)
②添加物や化学調味料を使っていない(麦・大豆・塩のみ)
③健康を気遣い減塩のトレンドがあった(塩分控えめ)
④米味噌が多い中で麦みそは珍しい(味噌全体の1割)

現地を知ることで食文化と融合


ポリシーを窪田専務に伺うと「現地に行って現地を知ること」。食文化や食材が異なるため、具材には現地の野菜を提案したり、家庭用レシピも現地の言語で作成して、現地の食文化と麦みその融合を図っています。

香港の試食販売でお客様の反応が悪かったため、店舗スタッフに試食してもらいました。「味が濃い。薄めが好まれる」という意見を取り入れ、翌日から味噌を減らした薄味レシピに変更したら反応が良くなった!という出来事もあったそうです。

みそは世界に通用する調味料、再び海外フェア

「フランスでは、チーズ・オレンジピール(皮)・みそを合わせてワインのつまみにした利用者もいる」そうで、ヘルシー志向の中で海外でも発酵食品に注目が集まる中、「みそは世界に通用する調味料になっている」とは窪田専務。

コロナ禍でも定番売場への輸出は続いていましたが、店頭フェアは開催されませんでした。フェアが復活したら再び現地に行き、店頭で鹿児島の麦みそを広めてくれるに違いありません

3:その他、海外でも販売される鹿児島特産品

●即売会がきっかけでのり佃煮が台湾へ
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㈱島興『のり佃煮(あおさのり)』
(薩摩川内市港町360-28)

思いがけない連絡が台湾から

商品自体は、20年以上前から鹿児島や県外で販売されていたものですが、台湾での即売会があった時に販売しました。
その即売会でこの商品を目にした台湾のバイヤーから、しばらくして会社に連絡が入り、2017年7月から販売開始となりました。

輸出商品はまったく同じ商品


商品自体は中身もパッケージも日本で販売しているものとまったく同じものを輸出しています。その商品に現地で表示シールが貼られ、店頭に並びます。

どんな所で販売されていますか?

質の良いものだけを集めた台湾の高質スーパーで販売されています。通年販売されており、そのため年3~4回台湾に向けて出荷。台湾の方も、台湾在住の日本人の方も買ってくださっているようです。

●アメリカの日系スーパーで田舎みそ
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キンコー醤油㈱『田舎みそ』
(鹿児島市南栄3丁目13番地)

鹿児島での商談がきっかけでアメリカへ
アメリカでキンコー醤油さんの田舎みそが販売されています。日系スーパーが来鹿した時、鹿児島の貿易会社から紹介してもらったことがきっかけとなりました。

商品のこだわりは「国産原料」
九州産の麦、国産大豆を使用し、国産原料にこだわり麦麹の割合を高めた甘口の田舎麦みそです。

どんな場所で販売されていますか?
10年前から、アメリカでチェーン展開している日系スーパー(日本食を品揃えしたスーパー)で販売しています。

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かごしま特産品研究所について
中小企業・小規模事業者の経営支援を行う鹿児島県商工会連合会(会長 森義久)が運営するかごしま特産品市場「かご市」で、県内特産品を深く知り盛り上げる調査研究を行うチーム。
①特産品のトレンドや利用方法の調査・研究
②特産品の特長や購入者の調査・研究
③特産品が生み出される背景や製造者の調査・研究

〈メンバー〉
所長:山崎道夫 (かごしま特産品市場・かご市支配人) 
主席研究員:満留玲子   (鹿児島県商工会連合会)
研究員:中島秋津子(STUDIO K)
研究員:縄田倫靖(NAWAGATE)

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かご市・店舗情報
名称:かごしま特産品市場「かご市」
概要:鹿児島県商工会連合会の運営店舗
住所:892-0842鹿児島市東千石町15-21
営業:10~19時(休み:1月1日)
公式サイト:https://kagoichi.com/
※10~11時、15~19時は比較的ご来店が少ない時間帯です。

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●本リリースのお問合せ先
かごしま特産品市場「かご市」、及び同研究所に関わるお問い合わせは下記にて承ります。 
研究員 中島秋津子(スタジオK内)
電話:099-203-0477

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