地域Webメディア編集長が解説!「地元メディア」と「全国メディア」でプレスリリースの書き方はここが違う

地域Webメディア編集長が解説!「地元メディア」と「全国メディア」でプレスリリースの書き方はここが違う

広報・PR実践コラムも第7弾となりました。今回は「返信スピード」に続いて、意外と知られていない「地元メディア」と「全国メディア」でのプレスリリースの読まれ方の違いについてお話しします。

全国のPR配信サービスと、私たちのような地域Webメディアでは、同じリリースでも見ているポイントがまったく異なります。「せっかく書いたのに、地元メディアにはあまり響かなかった」というケースの多くは、実はここに原因があります。

目次

なぜ「同じ内容」でも書き方を変えたほうがいいのか

全国メディアの読者は、その企業やサービスを「初めて知る」前提で読みます。一方、地元メディアの読者は、その場所やエリアの土地勘をすでに持っています。つまり地元メディア向けのリリースでは、「どこにあるか」「地元にとってどんな意味があるか」を厚く伝えたほうが、圧倒的に読まれやすくなります。私たち編集部も、記事を書くときは常に「鹿児島に住む読者が、これを読んでどう感じるか」を基準にしています。

地元メディアが全国メディアより重視する3つのポイント

ポイント①:具体的な地名・エリア感

「鹿児島県内に出店」ではなく、「天文館に出店」「谷山地区に出店」というように、具体的なエリア名まで書いていただけると、読者は一気に自分ごととして捉えてくれます。地元読者にとって、エリア名は何よりも強いフックになります。

ポイント②:生活導線に関わる情報

駐車場の有無や台数、最寄りのバス停、営業時間。全国メディアではあまり重視されない情報ですが、地元読者にとっては「実際に行けるかどうか」を左右する重要な情報です。私たちの記事でも、こうした生活情報は必ず本文の後半にまとめて掲載しています。

ポイント③:地元にとっての意味・ストーリー

「創業者が鹿児島出身」「地元の食材を使っている」「〇〇跡地に開業」といった、その土地ならではのストーリーは、地元読者の心を動かす大きな要素です。全国的な事業展開の話よりも、こうした地域とのつながりのほうが、地元メディアでは記事にしやすくなります。

逆に、地元メディア向けには不要な要素

全国メディア向けのリリースにありがちな「業界初」「全国◯位」といった大きな主張は、地元メディアではそこまで重視されません。それよりも「ここでしか味わえない」「鹿児島の人にこそ知ってほしい」という、規模の大小によらない等身大の魅力のほうが、私たちの読者には響きます。無理に大きな実績を盛り込もうとするより、身近な魅力を具体的に伝えるほうが結果的に記事になりやすいのです。

【実践】ひとつのリリースを地元向け・全国向けに書き分けるコツ

すべてを別々に作る必要はありません。ベースのリリースはひとつで構いませんが、地元メディアに送る際は、本文の冒頭か末尾に「エリア名・アクセス・地元とのつながり」を追記する一工夫をしてみてください。この数行があるだけで、私たち編集部の読み方は大きく変わります。逆に全国メディアに送る場合は、そうした地域情報よりも、事業としての新規性や数字を前面に出すほうが伝わりやすくなります。

まとめ:読者の「距離感」を意識する

全国メディアの読者と、地元メディアの読者では、その企業やお店との「距離感」がまったく違います。地元メディアに送る際は、ぜひ一度「これを読む鹿児島の読者は、どこに住んでいて、どんな生活をしているか」をイメージしながら、エリア名や生活情報を書き加えてみてください。

その一手間が、私たち地域Webメディアにとっては何より読まれやすい、記事にしやすいリリースにつながります。


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