鹿児島弁、プレスリリースに入れていい?編集部のホンネ

鹿児島弁、プレスリリースに入れていい?編集部のホンネ

広報・PR実践コラムも第17弾となりました。今回は「SNSとリリースの役割分担」に続いて、たまにご相談いただく「鹿児島弁、プレスリリースに入れていいんですか?」という疑問についてお話しします。

結論から言うと、使い方次第で「あり」です。ただし、どこに使うかを間違えると、かえって読みにくくなってしまうこともあります。今回は編集現場の実感として、方言との付き合い方をお伝えします。

目次

なぜ方言の使い方に気を配る必要があるのか

プレスリリースかごしまの読者には、鹿児島弁に慣れ親しんだ地元の方だけでなく、鹿児島への移住を検討中の方や、これから観光で訪れる県外の方も含まれます。方言そのものは魅力的な地域色ですが、使う場所によっては「何のことか分からない」という離脱につながってしまうこともあります。

編集部が「おっ」となる使い方/読みにくくなる使い方

NGな例:見出しや日時・料金まで方言表記になっている

営業時間や価格といった、読者が正確に理解する必要のある情報まで方言表記にしてしまうと、肝心な内容が伝わりにくくなります。事実情報は標準語で、はっきりと書いていただくのが基本です。

NGな例:説明なしで、県外読者が知らない単語を使う

鹿児島県民にとって当たり前の言葉でも、県外の読者にはまったく伝わらないことがあります。説明を添えずに使ってしまうと、かえって親しみよりも分かりにくさが先に立ってしまいます。

良い例:呼びかけやキャッチコピーの一言に使う

「ぜひ行ってみやんせ」のような呼びかけの一言や、キャッチコピーの中にさりげなく方言が使われていると、親近感が生まれて記事としても魅力的になります。

方言を活かす3つのコツ

コツ①:事実情報(日時・価格・場所)は、必ず標準語で明確に

読者が正確に把握すべき情報は、誰が読んでも迷わない標準語での表記を徹底してください。

コツ②:キャッチコピーや結びの一言に、ピンポイントで使う

本文全体ではなく、タイトルやキャッチコピー、文末の一言など、限られた箇所にだけ方言を使うと、効果的にアクセントがつきます。

コツ③:分かりにくい単語には、カッコ書きで意味を添える

どうしても使いたい方言表現がある場合は、「〇〇(標準語での意味)」のように一言補足しておくと、県外の読者にも伝わりやすくなります。

【実践】方言は「親近感」のスパイス

方言は、料理でいうスパイスのようなものだと考えています。使いすぎると味が分からなくなってしまいますが、要所に効かせると、一気に親しみやすさが増します。全体を方言で埋め尽くすのではなく、ここぞという一箇所に絞って使っていただくのがおすすめです。

まとめ:伝わる土台の上に、方言の温かみを

方言を使うこと自体は、決して悪いことではありません。むしろ、地域メディアらしい温かみを演出できる良い要素です。大切なのは、「正確に伝わる情報」という土台の上に、方言という温かみを添えることです。

次にリリースを書く際は、事実情報は標準語で、キャッチコピーには一言鹿児島弁を、という使い分けを試してみてください。


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