「SNSに投稿したから、もうリリースは要らない」は誤解です

「SNSに投稿したから、もうリリースは要らない」は誤解です

広報・PR実践コラムも第16弾となりました。今回は「電話・オンライン取材」に続いて、「SNSに投稿したから、もうプレスリリースは送らなくていい」という誤解についてお話しします。

自社のInstagramやXで新商品や新店舗の情報を発信する事業者様は、ここ数年でぐっと増えました。それ自体はとても良いことなのですが、「SNSで発信したから、もうリリースは不要」と考えて、私たち編集部への連絡が来ないケースも同時に増えています。

目次

なぜSNS投稿だけでは届かない読者がいるのか

SNSの投稿は、基本的にフォロワーの方にしか届きません。まだその会社やお店を知らない人、フォローしていない人には、残念ながら情報が届かないのです。プレスリリースを通じて地域メディアに掲載していただくことで、普段その会社を知らない読者にも情報が届く、という点が大きく異なります。

編集部が「SNSは見たけど、リリースは届いていない」と感じる3つのケース

ケース①:SNSのフォロワー外には届かない

投稿がどれだけ丁寧に作られていても、フォロワーでなければ基本的に目にする機会がありません。地域メディアへの掲載は、フォロワーの外側にいる読者への接点を増やす役割を果たします。

ケース②:文字情報として検索に残りにくい

SNSの投稿は、時間が経つとタイムラインの奥に流れていき、後から検索して見つけにくくなります。Webメディアの記事であれば、検索エンジン経由で後から見つけてもらいやすくなります。

ケース③:メディア側がそのまま転載できる形になっていない

SNS投稿は、写真と短いキャプションだけで構成されていることが多く、住所や営業時間といった記事に必要な情報が含まれていないことがあります。結局、私たち編集部が別途確認の連絡をすることになります。

SNSとプレスリリース、役割分担の3つのコツ

コツ①:SNSは「すぐ・広く・カジュアルに」

SNSは、思い立ったらすぐに発信できて、気軽な言葉遣いで親近感を伝えられるのが強みです。日々の様子や細かい更新は、SNSでどんどん発信していただくのが良いと思います。

コツ②:プレスリリースは「正式に・残る形で・扱いやすく」

新店舗オープンや大きな新商品発売など、節目となる情報は、正式な体裁のプレスリリースとしてまとめていただくことで、メディアに届きやすく、記事としても残りやすくなります。

コツ③:両方を同時に用意しておく

SNS投稿とプレスリリースは、どちらか一方ではなく、両方同時に動かしていただくのが理想です。SNSで素早く発信しつつ、同じタイミングで地域メディアにもリリースを送っていただければ、届く範囲が一気に広がります。

【実践】SNS投稿をそのままリリース化するコツ

一から書き起こす必要はありません。すでにSNSに投稿した内容に、住所・営業時間・問い合わせ先といった正式な情報を足すだけで、立派なプレスリリースになります。SNS投稿を作るついでに、この一手間を加えてみてください。

まとめ:SNSとリリースは、競合ではなく補完関係

SNSとプレスリリースは、どちらか一方で十分というものではありません。フォロワーの外側にも情報を届け、検索にも残していただくために、ぜひ両方を使い分けてみてください。

次にSNSで発表する際は、同じ内容を住所や営業時間を添えてプレスリリースとしても送ってみてください。


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